普通教科「情報」創設当初において,情報学教育の視点を示し,教育者に多大な支持を受けた「情報科教育法」の後継となる一冊です。情報学から情報教育までの概念がこの一冊で解説されています。
急速に変化し,クラウド型知識基盤社会を迎えつつある時代と,平成21年に改訂された新しい学習指導要領などを受け,それに対応するために内容を更新しました。変化の激しい時代において,情報を理解し活用する力を身につけるための必携の書です。
本論となるPart1からPart3までは,それぞれ10の項目からなり,情報学や情報教育のキーとなる話題で展開されています。また、各項目は4ページで簡潔するため,テンポよく読み進めることができます。
Part1とPart2は情報学の概要について展開しています。情報の本質やメディアの概念などについて,図や表を用いてわかりやすく説明しています。
Part3は情報教育について,教科の主旨や科目編成,評価などについて解説しています。Part4では主にPart3に関連した資料を掲載しています。
情報を教えていく上では「情報とはなんだろう」という,シンプルながらも明確に答えにくい質問などに遭遇することもあります。そのようなときにも,戸惑わず説明していけるような素養を見につけることができます。
テンポよく,丁寧に説明しているので,情報について学ぶ学生のテキストとしても最適です。
Part 1:情報学I 1-1 情報教育から情報学教育へ
1-2 情報の本質
1-3 データと情報の相違性
1-4 アナログとディジタルの双対性
1-5 リアルとバーチャルの同義性
1-6 メディアの多義性
1-7 マルチメディアの多様性
1-8 情報セキュリティとその対策
1-9 個人情報と知的財産
1-10 e-LearningとWBL
Part 2:情報学II 2-1 ディジタル環境論―1―
2-2 ディジタル環境論―2― 2-3 ディジタル環境論―3― 2-4 メディア論―1― 2-5 メディア論―2―
2-6 問題解決の科学―1―
2-7 問題解決の科学―2―
2-8 正しい情報は存在するか?
2-9 常識はいつまで適用するか?
2-10 ディベート
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Part 3:教科「情報」 3-1 情報教育と教科「情報」
3-2 情報教育の歴史的経緯―1― 教科「情報」の新設まで
3-3 情報教育の歴史的経緯―2― 教科「情報」の改訂
3-4 情報教育の在り方と目標
3-5 小・中学校における情報教育
3-6 教科「情報」新設の趣旨と意義
3-7 共通教科「情報」の目標と科目編成
3-8 専門教科「情報」の目標と科目編成
3-9 評価と規準(基準)
3-10 学習評価と授業改善
Part 4:資料
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編著 | 松原伸一 |
判型 | A5 |
ページ数 | 160 |
価格 | 本体2,300円(税抜) 定価2,530円(税込) |
ISBN | 9784304020933 |
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