本書は、評価をとおして教室の中でのズレをとらえ、子どもとつくった家庭科の教育実践記録です。
思いがけない、子どもの本音。そこに正直に向き合って、授業が変わる…本書には家庭科の面白さと可能性が詰め込まれています。
教育現場で家庭科を教える先生方、家庭科の教師を目指す学生、家庭科教育研究者、および「教育の評価」に関心のある方を対象にしています。評価をとらえ直すことで子どもたちと授業を変えていくことができることを提案しています。
本書で言う「評価」とは、授業の中で子どもが何がわかり,何がわからなかったのかを測ることで終わるのではなく,その授業が子どもにとってどういうものであったのかをとらえることです。そして,評価から,どうすればより子どもと学びを深めることができるのかを考え,授業やカリキュラムの改善につなげます。
時に学びを通して,教師が掲げたねらいを子どもたちは超えていくことがあります。その学習成果に気づいた教師は目標を変え,授業を修正し,そして評価が変わっていくことになります。
本書は,19の豊富な授業実践紹介から,家庭科のおもしろさと可能性を改めて示しています。授業実践に通底しているのは,サブタイトルにある「生徒とつくる授業」です。生徒のつぶやきや疑問など想定外の発言を受け止めて応答し,授業案・授業シナリオを変えていく。そこに,生徒とつくるヒントがあり,授業の醍醐味があるでしょう。
本書には,思いがけない生徒の発言から授業展開を変更し,生徒同士,生徒と教師の応戦も描かれています。
第1章 評価の研究から見えてきた 6つの視点 ②子どもには表現したいがある ③子どもの声を聞く ④子どもの声を交流する ⑤授業の目標が変わる ⑥教師が学ぶ 第2章 評価が変わると授業が変わる ②衣生活 ③食生活 |
④子どもの成長 Column(コラム) 第3章 評価を授業づくりの視点から考える 第1節 評価を授業づくりの視点から考える 1 マドレーヌ おわりに |
編著 | 伊深祥子、野田知子 |
共著 | 石川勝江、菅野久実子 |
判型 | B5 |
ページ数 | 112 |
価格 | 本体1,200円(税抜) 定価1,320円(税込) |
ISBN | 9784304021084 |
本商品の販売
楽天ブックス