生徒の実践のための教材『Let's Talk!』を活用するための教師用書。すぐに実践できる具体的活動例も豊富に紹介し、生徒向けのLet's Talkと同様、現場の先生ならではの、細かな配慮がいたるところに散りばめられています。生徒用「Let's Talk!これ英語でなんていうの?」とのセットになっています。
中学校の外国語科は、国際社会に生きるために必要な資質を養うという視点から、
の3つの柱から成り立っています。 生徒のコミュニケーション能力・表現力は、自らがその場面にふさわしい表現を使うことで身に付くものです。 実践的コミュニケーション能力とは、単に外国語の文法規則や語いなどの知識を持っているだけでなく、情報や相手の意向を理解し、自分の考えを表現するといった、実際のコミュニケーションを目的として外国語を運用できる能力のことです。 本「活用の手引き」は、生徒用「これ英語でなんて言うの?」の目指す方向性、その出現背景などを明らかにするとともに、具体的にLet's Talk!を活用する方法や活動例を指導の手順も含めて紹介しています。 |
PP.4~5 |
教師用解説書「Let's Talk!活用の手引き」では、効果的にコミュニケーション活動を行うためのコツを解説しています。 語いが豊富であるか否かはコミュニケーションの成否を大きく左右するものです。本書では、生徒が必要とする語いや表現を積極的に与え、生徒のコミュニケーション意欲を活性化することを目ざしました。生徒がTopic Writingやスピーチ原稿を書く際にも活用できるように工夫してあります。 |
PP.11~12 |
Let's Talkでは、生徒が身近な話題を通して、個々のもっているメッセージを伝え合う活動を行うための参考になることを目ざして作成されています。生徒同士が、自由に会話をする活動を“Free Conversation”と名づけ、生徒が日常行われるような実際的会話を通して「実践的コミュニケーション能力」を身につけていくことを目ざしています。 |
P.15、P.22 |
活用の手引きでは、Let's Talkの構成、言語材料との関連、Let's Start、付録、Part1~3の活用方法、具体的な活動手順、ワークシート、活動例などを掲載しています。 ワークシートなどはコピーしてハサミで切ったりして、各活動において役立てることができます。 |
Let's Talkの活用方法は、基本的に自由です。先生方が、必要に応じて様々な活動に活用していただければ幸いです。したがって、本「活用の手引き」の必要なところだけをコピーしていただいてもいいし、Let's Talkをもとに新たな教材作りをされても構いません。 ただし、Let's Talk「これ英語でなんて言うの?」は、単なる語い・表現集ではなく、生徒の実践的コミュニケーション能力を育成するための具体的な活動用の教材として作成されています。以下では、Let's Startおよび付録とPart1からPart3まで、それぞれの活用方法を紹介します。 Let's Start及び付録の活用方法Let's Startは、生徒が英語を使ってコミュニケーションする上でのポイントとなる点や会話を維持するための方策、話題を広げるやり方などを会得させることを意図しています。また、生徒の表現力を豊かにしたり、生徒のStrategic Competence(方略的能力)を高めたりするための具体的な表現集も載せています。 入門期にある中学生にとって、英語を使ってコミュニケーションをすることは、不安がつきまといます。英語圏独特のコミュニケーション上のルールや困ったときの切り抜け方、コミュニケーションを維持する方法などを身につけさせることは全てのコミュニケーション活動を進める上での基本的な土台ともいうべきものです。 付録は、会話の内容を豊かにするための表現として、いい換え(Paraphrase)をするときや人物や物・形・状況などを説明するために役立つ語いを紹介しています。さらには日常必須の語いや基本的な動詞についても掲載しました。 これらの表現や語いは、Let's Talk「これ英語でなんて言うの?」のPart1からPart3を使った活動だけでなく、生徒が日常教室で行う様々なコミュニケーション活動に活用できます。生徒がコミュニケーション活動を行う上で、こうした語いや表現を多く身につけていれば活動自体が豊かになり、生徒の英語を使う機会も増えることが期待できます。 また、普段の授業での教師対生徒、生徒相互の間で交わされる教室内インタラクションを活性化する目的でも活用できます。授業のあらゆる場面で生徒自らが英語を使ったインタラクションをすることは、生徒の「実践的コミュニケーション能力」を育成する上で大変有効な手段となります。そのためには、授業中に生徒が英語で“I'm sorry, I don't know.”“Once more please.”“May I ask a question?”などの表現を自由に使えるように普段から仕向けておくことが大切です。生徒が授業中に使うこのような表現は、生徒がそれを使わなければ授業内容が理解できないという切実な場面においてこそ、生きた英語として身につくものだからです。 Part1,2の活用方法Part1,2は、身近な話題について生徒が表現するためのヒントとなる語いや表現をトピック別に載せています。Part1は、家庭生活や社会生活についての話題に、Part2は、学校生活についての話題に、それぞれ関連した語いや表現を取り上げています。それぞれのPartの始めには、Picture dictionary形式でそのPartに関連する語いを数多く掲載しました(Topic1,2,9)。その後に続くTopicには生徒同士がそのトピックに沿って、学習の段階に応じて簡単な英会話をできるようにモデルダイアログをつけて関連する語いや表現を紹介しました。Part1,2の活用方法には、様々なものが考えられます。聞く・話す活動はもとより、生徒があるトピックについて書く活動を行う際にも活用できます。また、教科書の補助教材として補充・深化するためにも応用できます。 Part3の活用方法Part3は、言語の使用場面を想定した日常会話に必要な語いや表現を具体的場面ごとに掲載しました。 Part3の活用方法については、様々なものが考えられます。本書に掲載してある場面が教科書で扱われている題材と関連がある場合には、教科書の補助教材として深化・補充するためにも活用できます。また、具体的場面における定型表現や慣用表現のinput活動にも応用できます。 |
1 はじめに 2 Let's Talkの目指すもの
3 Let's Talkの構成 |
4 言語材料との関連 5 Let's Talkの活用方法
|
編著 | 真尾正博監修 二見隆久、鈴木浩明、伊藤幸男、宮本典行 共著 |
判型 | B5 |
ページ数 | 32 |
価格 | 本体952円(税抜) 定価1,047円(税込) |
ISBN | 9784304012358 |
付録等 | Let's Talk!生徒用テキスト付(1冊) |
本商品の販売