はじめに
目次/プロット
I 義務教育における造形教育
1 義務教育の変遷と現代的な課題
(1)今、社会の構造改革の中で
(2)近代功利主義における義務教育
(3)即物主義的な価値観を背景にした義務教育
(4)家族集団と利益集団の狭間にある義務教育
(5)成熟した社会に向けた義務教育のあり方
2 義務教育における造形教育の理念
(1)知識や技術を教えることを中心的な課題とした「造形の教育」
①知識、技能教科としての「図工」と「手工」
②民主主義を反映した「図画工作科・美術科」
※コラム◆たつ魚資料館①小学校では図画工作科、中学校では美術家、なぜ教科名が違う?
③知識や技術を教える「造形の教育」からの脱皮の試み
(2)成熟した社会における「造形を通した教育」
①「造形の教育」と「造形を通した教育」
②相対的な価値観や人生観を培う人間教育
③義務教育における「造形を通した教育」の可能性
※コラム◆たつ魚資料館②「造形の教育」と「造形を通した教育」の関係
II 義務教育における「造形を通した教育」の新たな理念と教育課題の提言
1 「造形を通した教育」の新たな理念
(1)相対的な価値観でとらえる「子どもに培う」教育のあり方
(2)造形表現活動を主観的な自己表現ととらえる教育のあり方
(3)主観的な表現と客観的な表現の違いをとらえた教育のあり方
(4)「造形を通した教育」における知識、技術のとらえ方
※コラム◆たつ魚資料館③美術・造形、図画工作科、美術科、「科」がつくと何が違う?
(5)造形表現活動とコミュニケーションの意味
①造形表現を通した自分理解としてのコミュニケーション
②コミュニケーションと環境整備
③造形表現を通した相互理解としてのコミュニケーション
④造形表現活動と言語表現活動におけるコミュニケーション
※コラム◆たつ魚資料館④幼児が描くスクリブル(錯画/なぐり描き)
2 造形を通した人間教育の「育てたい子ども像」と「教育課題」
(1)相対的な価値の教育観における「育てたい子ども像」
※コラム◆たつ魚資料館⑤「美術」と「造形」の意味の違いは
(2)相対的な価値の教育観に立った三つの「課題要素」
①「課題要素A」:「自他との関係の中に『自分らしさ(identity)』を求め、人間的な自立を促す」の意味
②「課題要素B」:「ものごとを俯瞰的、有機的、総合的にとらえ、自主的、主体的、創造的に造形表現しようとする」の意味
③「課題要素C」:「造形的な知識や技能、ものの見方や考え方を養い、造形感覚や感性を培う」の意味
(3)三つの「課題要素」が包含する六つの「活動課題」
(4)六つの「活動課題」の意味
①造形表現活動の快さや楽しさを経験させ、心を開く
②造形表現活動を通して相互理解、人間理解を図る
③「自分らしさ」を、あるいは造形的な課題や内容を自主的、主体的、創造的に追究、発見したり、自己表現したりする力を培う
※コラム◆たつ魚資料館⑥「美術科教育」と「美術教育」の使い方の違いは
④ものごとを客観的、俯瞰的にとらえ、有機的、総合的に関連づけて行う総合的な造形表現活動を経験させ、造形的な総合力を培う
⑤造形的なものの見方や考え方(発想・構想力・思考力)を養い、造形感覚や感性を培う
⑥造形的な知識や技能を養い、造形文化や歴史に興味や関心をもたせる
(5)三つの「課題要素」と「活動課題」をもとにした「教育課題」
(6)相対的な価値の教育観に立った「造形を通した教育」の教育課題の構造的なとらえ方
※コラム◆たつ魚資料館⑦造形の3要素をくくり(カテゴリー)とした文言
(7)「造形を通した教育」の「教育全体としての課題」と三つの「課題要素」、①~⑥の「活動課題」の関係を示した構造図
(8)「造形を通した教育」の「教育課題」、A、B、C,三つの「課題要素」と六つの「活動課題」のまとめ
3 六つの「活動課題」を具体化した中心的な「授業課題」の設定
【課題要素A】:「自他との関係の中に『自分らしさ(identity)』を求め、人間的な自立を促す」
(1)「造形表現活動の快さや楽しさを経験させ、心を開く」の中心的な「授業課題」
(2)「造形表現活動を通して相互理解、人間理解を図る」の中心的な「授業課題」
【課題要素B】:「ものごとを俯瞰的、有機的、総合的にとらえ、自主的、主体的、創造的に造形表現しようとする」
(3)「『自分らしさ』を、あるいは造形的な課題や内容を自主的、主体的、創造的に追究、発見したり、自己表現したりする力を培う」の中心的な「授業課題」
(4)「ものごとを客観的、俯瞰的にとらえ、有機的、総合的に関係づけて行う総合的な造形表現活動を経験させ、造形的な総合力を培う」の中心的な「授業課題」
【課題要素C】:「造形的な知識や技能、ものの見方や考え方を養い、造形感覚や感性を培う」
(5)「造形的なものの見方や考え方(発想・構想力・思考力)を養い、造形感覚や感性を培う」の中心的な「授業課題」
(6)「造形的な知識や技能を養い、造形文化や歴史に興味や関心をもたせる」の中心的な「授業課題」 |
4 「活動課題」における各中心的「授業課題」の意味と「造形表現活動の内容」、「授業デザイン」との関連
(1)「造形表現活動の快さや楽しさを経験させ、心を開く」について
(2)「造形表現活動を通して相互理解、人間理解を図る」について
(3)「『自分らしさ』を、あるいは造形的な課題や内容を自主的、主体的、創造的に追究、発見したり、自己表現したりする力を培う」について
(4)「ものごとを客観的、俯瞰的にとらえ、有機的、総合的に関係づけて行う総合的な造形表現活動を経験させ、造形的な総合力を培う」について
(5)「造形的なものの見方や考え方(発想・構想力、思考力)を養い、造形感覚や感性を培う」について
(6)「造形的な知識や技能を養い、造形文化や歴史に興味や関心をもたせる」について
※コラム◆たつ魚資料館⑧造形的なものの「見方」や「考え方」と「(造形)発想・構想」の使い方の違いは
※コラム◆たつ魚資料館⑨「表現材料」と「造形要素」の意味の違いは
III 「授業課題・目標」、「評価」と「授業デザイン」
1 授業の四つの構成要素と授業デザイン
2 授業の構成要素、「授業課題」と「授業目標」、「教育課題」
(1)中心的な「授業課題」、具体的な「授業課題」と「授業目標」について
(2)「授業課題・目標」と授業デザインについて
(3)「子どもの実態」と「授業課題・目標」と「評価」の関連について
3 授業の構成要素、「表現・鑑賞内容」
(1)「表現・鑑賞内容」の五つの要素について
(2)造形表現活動における「表現・鑑賞内容」の五つの要素と授業デザイン
(3)「表現・鑑賞内容」としての五つの要素と詳細
4 授業の構成要素、「デザイン方法」
(1)「教師中心型」の「デザイン方法」とその意味
(2)「児童・生徒中心型」の「デザイン方法」とその意味
5 授業の構成要素、「デザイン条件」
6 授業デザインの文言と授業デザイン・分析表
(1)授業デザインの文言
①「授業課題・目標」について
②「総括的な授業目標」と「観点別目標」について
③「活動テーマ」の設定と「題材名・活動名」について
④サブタイトルについて
⑤表現・鑑賞内容における「表現・鑑賞活動」の概要について
⑥表現・鑑賞内容とデザイン条件の設定について
⑦その他のデザイン条件の設定について
⑧授業デザイン・授業分析表について
(2)授業デザイン・分析表
IV 六つの「活動課題」をとらえた授業デザインの例
1 「造形表現活動の快さや楽しさを経験させ、心を開く」ことを「授業課題」とした授業デザイン
(1)授業デザイン・デザイン表
(2)授業計画
(3)材料、用具の準備
(4)授業展開
2 「造形表現活動を通して相互理解、人間理解を図る」ことを「授業課題」とした授業デザイン
(1)授業デザイン・デザイン表
(2)授業計画
(3)材料、用具の準備
(4)授業展開
3 「『自分らしさ』を、あるいは造形的な課題や内容を自主的、主体的、創造的に追究、発見したり、自己表現したりする力を培う」ことを「授業課題」とした授業デザイン
(1)授業デザイン・デザイン表
(2)授業計画
(3)材料、用具の準備
(4)授業展開
4 「ものごとを客観的、俯瞰的にとらえ、有機的、総合的に関係づけて行う総合的な造形表現活動を経験させ、造形的な総合力を培う」ことを「授業課題」とした授業デザイン
(1)授業デザイン・デザイン表
(2)授業計画
(3)材料、用具の準備
(4)授業展開
5 「造形的なものの見方や考え方(発想・構想力、思考力)を養い、造形感覚や感性を培う」ことを「授業課題」とした授業デザイン
(1)授業デザイン・デザイン表
(2)授業計画
(3)材料、用具の準備
(4)授業展開
6 「造形的な知識や技能を養い、造形文化や歴史に興味や関心をもたせる」ことを「授業課題」とした授業デザイン
(1)授業デザイン・デザイン表
(2)授業計画
(3)材料、用具の準備
(4)授業展開
資料① 「造形を通した教育」の「教育課題」、A、B、C、三つの「課題要素」と六つの「活動課題」
資料② 「課題要素」、六つの「活動課題」と中心的な「授業課題」 |