食育推進WEB!:地元の食材を意識したこんだてづくりと食品の分類事例地元の食材を意識したこんだてづくりと食品の分類
宮崎県宮崎市立潮見小学校 土屋 貴代
1.はじめに
題材名 「楽しい食事を工夫しよう」
本題材は,日常の食事に関心をもち,これまでの自分の食生活の問題点を見つめながら,よりよい食事のとり方を理解し,これまでに学習した食事に関する基礎的な知識や技能を生かしながら,よりよい食生活になるように工夫していこうとする実践力を育むことをねらいとしている。本題材を学習することは,社会の変化に伴う自分の食生活を見つめて,よりよい食事について考え実践していく態度を養うとともに,家族とふれあい,健康に成長していくために大変意義深いものであると考える。
2.授業の構成と展開
(1)指導観
本題材の指導にあたり,導入段階では,自分の一日の食事調べをすることで,子どもの意識に添った学習の計画が立てられるようにする。
展開段階では,食品の選び方や組み合わせ,調理法などの工夫を見つけることができるように,家族やテレビ,インターネットなど,子どもの実態に即した資料収集・活用を図ることができるようにする。また,県の営農支援課が提唱する「地産地消」の情報も提供しながら,自分たちの使用する食品について考えさせたい。
終末段階では,調理実習を振り返りながら,今後家庭で生かしていきたいことや,改善を必要とすることなどを考えることができるように,献立を修正する。それを,家庭実践へつなぎ,実践が効果的に行われるように保護者にも協力をよびかける。
(2)本時の目標
- 献立を作成しながら,地元の食材のよさに気付く。
- 自分たちが考えた献立に使用する食品を体内での3つの働きに分類することができる。
(3)指導過程
3.終わりに
- 自分が使用する食品を体内での働きにより3つに分類することで,食品ごとの働きを理解することができ,基礎的な知識の定着を図るのに効果的であった。 また,その後の調理実習の時間には,使用する食品を3つの働きごとに場所を分けて準備しておく。子どもが材料準備を行う際は,自分が使用する食品の働きを思い出しながら,適当な場所を選択して,そこに分類された中から食品をとっていくようにする。
- 「地元の食材」を意識させることで,宮崎の特産物である野菜「おもに体の調子を整える」食品を追加する子どもが多かった。
- 子どもたちは,日常生活の中で特別に意識はしていないようでも,資料等を提示することで,「地元の食材」を再認識することができたようである。 今後の生活の中で,生かされることが多いに期待できる。
- 子どもたちは,食品の体内での3つの働きの分類ができるようになってきてはいるが,その内容は基本的な食品に限られる。 そこで,今後は,学習した知識を生かして,家庭生活でも食品の体内での働きを意識していくことができるような手立てが大切である。そうすることで,知識も広がり,中学校の学習内容にもスムーズにつないでいくことができると考える。
→おいしいごはん ― 稲から学ぶ食育
→地域の旬の野菜で、おかず作りに挑戦!
食育推進WEB!メニュー
「教育情報」に戻る