被服に使われる素材を科学的に分析し、その特徴や性質、適している衣類を解説したり、被服に関する用語の詳細な解説を多岐にわたって行っています。授業における説明や資料集としての利用もできます。
近年、科学技術の進歩は目覚しいものがあり、その成果が私たちの生活の中にも、さかんに導入されています。
被服の材料も多種多様になり、新しい素材が次々と開発され、ますます複雑化してきています。
これからの被服教育には、衣生活における様々な現象や問題を科学的に調べ・確かめ・考える力を養うことや、長い間先人たちが培ってきた繊維・糸・布をつくる技術を体験的にとらえて、被服材料を身近に理解することが必要なことと思います。
本書は、被服材料を科学的に調べ・確かめ・正しく選択して、衣生活に生かすために、写真と図によって基礎的な知識が把握できるよう工夫し、また、高価な測定機や道具を使わなくても簡単にできる実験や体験学習を取り上げ、授業等に生かせるようにしました。広く活用していただければ幸いです。
被服材料にはどのような種類があるのかを知り、さらにその性質を簡単な実験で確認することができます。
材料の説明は、科学的な説明を中心に、その性質を分析し、どのような縫い方がよいか、どのような衣類に適しているかといったことがわかるようになっています。
被服材料をより身近に感じ、興味付けしたり、わかりやすく理解できるように、その原料である繊維のつくり方にも触れます。第3章では、被服材料の基となる繊維の栽培から紡錘、染め方を解説しています。
被服材料の特徴のみならず、世界における被服材料の生産と消費をデータで示すことで、需要と供給という経済的な側面を知ります。
また、繊維製品の取扱の表示記号などの解説も掲載するなど、被服材料のいろはを網羅しています。
第1章 被服材料の種類
第2章 被服材料の性質と簡単な調べ方
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第3章 繊維・糸・布をつくる
第4章 被服材料の生産と消費
資料1 主要繊維の性質 |
編著 | 日下部信幸 |
判型 | B5 |
ページ数 | 112 |
価格 | 本体2,816円(税抜) 定価3,098円(税込) |
ISBN | 9784304020032 |
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