2020年から日本でも流行した新型コロナウイルス感染症は、子供たちの生活を大きく変えました。自宅で過ごす時間が長くなり、仲間と学ぶ時間は少なくなってしまいました。
そんな中、自分たちで生活を工夫し、どのような過ごし方をすればよいのかを考える人が増え、互いに情報を発信するようになりました。おいしくご飯を食べること、心地よい衣服を着ること、過ごしやすい居場所を見つけること、人それぞれに自分のよりよい過ごし方を試し、工夫を始めたのです。
この動きこそ、家庭科のねらい「生活の中から問題を見いだす」「どのように変えていくか考える」「試しにやってみる」「うまくできたかどうか振り返り、改善する」「実生活に取り入れる」の流れに沿ったものでした。
更に、「新たな課題を発見し、よりよく改善し続ける意欲を持つこと」「自分の一番落ち着くライフスタイルを築き上げること」は、人が一生をかけて追い求める姿勢でもあります。
このような力をつけることができる家庭科の授業を、どのように組み立てれば楽しく心に残る出会いを体験させられるか、どのような教材を用いれば心沸き立つ学びを習得させることができるかを、仙台市の小学校教員で作る自主研究会「サンサン会」では追及してきました。その成果を12のテーマから33の授業のヒントとして提示しています。
指導要領に沿った内容から離れず、自分たちの伝えたいことをいろいろな方法で試した実践集ですので、たくさんの先生方に活用していただければ幸いです。
はじめに 2 子供の「やりたい!」を引き出そう 3 秘密の指令書 4 生活を科学する 5 作品作りホップ・ステップ・ジャンプ 6 子ども発信SDGs |
7 みんなを引き込む授業のヒント 9 広がれ!空間軸・時間軸 10 日々の備えが子供を守る 11 かるたで覚えよう・伊達坂46 12 関連資料 |
判型 | B5 |
ページ数 | 80 |
価格 | 本体1,500円(税抜) 定価1,650円(税込) |