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小学校図画工作/中学校美術情報誌:造形ジャーナルズビたんの もっときになる!

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ここでは、造形ジャーナル449号で紹介した「いぬ」に関連して、「せんがいぼんの作品」について宮田さんにお聞きします!

ずびたん(インタビューへGO!)
学芸員さんの顔写真

お話を聞いた人

福岡市美術館学芸員 みやだいさん
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Q. 今回お話を伺った「犬図」のほかにも、仙厓は多くの作品で動物を描いていますよね。動物を描くことに対して、何か理由はあるのですか。

A

一つは、動物が仏教美術において大切な役割を果たしているからです。仏教では動物をはじめ、命あるものはすべてぶっしょう(仏になる素質)があると考えているほか、仏の働きやご利益を動物の姿を通して暗示することもありました。

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Q. 仏教の教えにはさまざまな動物が関係しているんですね。ほかにも何か理由があるのですか。

A

仙厓自身が動物好きだったということもあると思います。仙厓が描く動物はどれも生き物に対する温かいまなざしが感じられるものばかりです。仙厓は一般の人々から頼まれて多くの動物の絵を描いていますが、それだけ人気のあるテーマであったと考えられます。

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Q. 当時、一般の人々が仙厓に作品を依頼することができたのですか。

A

基本的に、一般の人々がぜんそうに依頼するものは、お経の一節や仏壇に飾る書など、宗教に関わるものです。一般の人々が、それ以外の目的で気軽に作品を依頼することは例外的であり、仙厓だからこそできたのだと思います。

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Q. 一般の人々との関わりを大切にしていたからこそ、親しみある唯一無二の表現が生まれたのですね。

A

仙厓の作品を語るキーワードの一つとして、「がいほう」があります。一般的に、絵を描くときは筆使いや色使いなどの決まりがあります。しかし、「厓画無法」とはそれらの決まりにとらわれずに自由に描くということです。これは、決して自由に描きたいという自分本位な考えから生まれたのではありません。人々が笑うことで禅の教えを伝えたいという思いを追求した先にたどりついたものなのです。

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今回のインタビューで、仙厓の禅僧としての思いと庶民との関わりから、親しみのある作品が生まれたことがわかりました。宮田さん、どうもありがとうございました!