PROFILE

萬谷 隆一
(よろずや・りゅういち)

北海道教育大学特任教授。小中連携や小学校英語教育についての研究を行う。小学校英語教育学会(JES)会長など、小学校英語教育に関する数多くの役職を歴任。中学校を含め30年以上開隆堂教科書編修に携わる。

楽しく学びながら
未来につながる英語力を身につける。

「英語で自分の考えや気持ちを伝えられるように」

『Junior Sunshine』の編集方針について教えてください。

編集方針は大きく3つの柱を立てました。「学びを楽しくする」こと、「自分も他者も大切にする心を育てる」こと、そして「伝え合う喜びを味わえるようにする」ことです。授業が楽しいと感じられるようになれば、学習も意欲的になり、取り残される子どもも少なくなるはずです。英語によるコミュニケーション力に関しては、グローバル化が進むなかで必須のスキルとなってきます。英語という言語に自分の考え方や気持ちを乗せて伝えられるようになってほしいという願いを込めて、紙面を構成しています。

「音声で感覚的に英語をとらえられるようになる」

教科化によって英語に苦手意識をもつ子どもが増えているようです。「学びを楽しくする」ために意識したことを教えてください。

英語は相手に自分の気持ちを表現して伝えるためのツールですから、教科書の編集にあたっては、まずは表現意欲を刺激するような内容にすることが重要だと感じました。日本の英語教育は読み書きが重要視される傾向にありますが、小学生の段階では音声で感覚的に英語をとらえることがポイントになります。聞き取れること、そして自分から表現することを学習目標の中心に据えることで、授業が楽しく進められるのではないかと思います。中学生になってからの本格的な読み書きの学習へとスムーズに進んでいくための橋渡しとなるように意識しました。

「グローバルな視点をもって世界で活躍できる力を」

『Junior Sunshine』で小学校から英語を学んだ子どもたちに、将来どのようになってもらいたいと願っていますか。

新時代を生きていく子どもたちには、グローバルな視点をもって世界で活躍できる人間になってもらいたいと思います。その中で、外国語を身につけておくことはとても大きな要素となるでしょう。自分のまわりにある壁をひょいと飛び越えられるような力や、自分の未来につながる鍵を英語学習から得てもらいたいと思っています。

「Junior Sunshine」

先行きが不透明で将来の予測が難しい時代だからこそ、子どもたちには、未来社会の担い手となるために必要な主体性や協調性を育んでほしい。英語を使って自分の考えを伝え、さまざまな人々と心を通わせてほしい。そんな願いを込めてつくりました。

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