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自己点検・検証結果を受けた改善方策について

 このたびの検定審査期間中の申請図書開示の問題では、教科書採択の公正性・透明性の観点から各方面にご迷惑をおかけいたしました。弊社では今回の事態を真摯に受け止め、再発防止に向けて以下のような改善方策について文部科学省に「報告書」を提出しました。今後は、これらの改善方策を実行する中で、教科書発行者としての重大な責任と使命を果たしていけるように努めてまいります。

1.これまでの自己点検から

 弊社ではよりよい教科書を作成するために、全国各地の先生方から幅広くご意見を伺ってまいりました。しかし、この経過の中で、検定審査期間中に申請図書を教育現場の先生方に開示するという、文部科学省が定める「教科用図書検定規則実施細則」に抵触する不適切な行為がございました。この件では自己点検・検証結果について文部科学省に報告をさせていただきましたが、これらは教科書採択の公正性・透明性に反して疑念を抱かせる行為でありました。弊社といたしましてはこの事実を謙虚に反省し、国民の皆様、文部科学省および教育関係機関の皆様、教科書を使用していただいている児童・生徒の皆様、保護者の皆様に、深くお詫びを申し上げます。

2.今後の対応策

 弊社では今回の事態がどのようにして起きてしまったのか、全社的にこれまでの対応を点検しましたところ、改善すべき点が明らかになりました。再発防止のために、下記のように社内体制を整備し、弊社独自で新しい社内規定を作成し、業務の改善を進めてまいります。

1)「コンプライアンス推進室」の設置について

・早急に社内各部門からの選出による社長直轄の「コンプライアンス推進室」を設置し、そこで新たな社内規定を作成いたします。また推進室では、教科書採択における公正確保のため、編集・営業部門共に、教科書の意見聴取をはじめとする活動全般にわたって、文部科学省や教科書協会の通達、規則および社内規定に適合しているかを点検するチェックシートを作成し、これをもとに確認作業を行い、公正な宣伝活動についての意識を高め、全社的にコンプライアンスの徹底を図ってまいります。

2)新たな「教科書発行者行動規範」の徹底について

・教科書協会が新たに定める「教科書発行者行動規範」を速やかに全社員に配布し、支社も含めた社員教育を定期的に繰り返し行うことで、遵守を徹底いたします。「コンプライアンス推進室」が中心となり、一人ひとりの社員が節度を持って行動するよう意識の向上に努めます。

3)申請図書・見本本の取扱いについて

・今後は、編集本部に申請図書管理責任者を置き、いっそう厳格に管理を行うことで編集関係者以外への流出を防ぎます。

・見本本につきましても、文部科学省の定める送付先及び部数の限度で配布するように全社員に徹底させます。

4)採択関係者に対しての意識の向上について

・申請図書の不適切な取り扱いによる一連の行為により、教育委員会関係各位、学校関係各位に大変なご迷惑をおかけすることとなりました。先生方とは健全かつ適切な関係を保つよう既存の社内規定を見直し、指導を徹底させてまいります。

おわりに

・以上の対応策を具体化するために、新たに設置する「コンプライアンス推進室」で作成する新しい社内規定、また教科書協会の「教科書発行者行動規範」についての社内研修会を速やかに開催し、全社員に周知徹底します。また、定期的に継続した社員教育を行い確実に再発防止にとりくむことで、教科書発行者としての信頼回復に努めてまいります。

平成28年4月26日
開隆堂出版株式会社
取締役社長 大熊 隆晴