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こんにちは、Sunshine英語部です! 今回は、授業の小ネタとして使える、ある動物のびっくりニュースをお届けします。Sunshine 2年生の PROGRAM 4 "Leave Only Footprints"では、ビーバーの生態についての話が出てきます。また、p.96 Coffee Break 3では、ビーバーに関する英語表現 “eager beaver”(がんばり屋/仕事の虫)を紹介しています。実はそのビーバーが、チェコ共和国で国を救う(?)大活躍をした、というニュースが話題になりました。まるで作り話のような、驚きの実話をご紹介します!

野生のビーバーが、2億円の公共事業を“代行”!?

物語の舞台は、中央ヨーロッパのチェコ共和国。 この国のある地域では、近くの池から流れ出る汚染水が、川やそこに住む絶滅危惧種のザリガニを脅かしていました。そこでその地方の役人たちは、川を守るためにダムを造る計画を立てました。ところが、その建設費用は日本円で約2億円! さらに、さまざまな事情で計画は数年間ストップしていたそうです。そんなとき、現地の役人が建設予定地を訪れてみると、なんと、野生のビーバーの一家が、人間が計画していたのとほぼ同じ場所に、完璧なダムを完成させていたのです!

ビーバーが作ったダム(イメージ)
▲ビーバーが作ったダム(イメージ)

専門家もびっくりの立派なダムは、汚染水をしっかりせき止め、川の生態系を守る役割を果たしました。結果的に、2億円近くもの税金が節約できた、というわけです。驚きですよね!

授業での紹介例

2年生PROGRAM 4を学習した後にこのニュースを紹介すると、教科書で学んだ内容と実社会との繋がりを意識させることができます。また、2年生PROGRAM 6“High-Tech Nature”ではバイオミミクリー(生物模倣)の話が展開されますが、ビーバーの建設技術もその一例として注目されており、その課でこの話題を扱ってもよいかもしれません。SDGs(特に目標15「陸の豊かさも守ろう」)と関連付けて考えてみるのも、良い活動になりそうですね。ビーバーの見事な活躍、いかがでしたか? また楽しい英語ネタをお届けしますので、お楽しみに!

【参考文献】
杉浦奈実(2025年8月6日).人間以上に巧みなダムづくり 気候変動と闘うチェコの「野生の施工業者」ビーバー.『朝日新聞GLOBE+』.https://globe.asahi.com/article/15923888.(2025年9月17日アクセス)

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この記事を書いた人:
マリポフ

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ブチョウ

部下思いの英語部リーダー。ただし愛情表現が「無茶ぶり」という名の試練になりがち。今日も笑顔で新たなミッションを準備中。

マリポフ
マリポフ

最近のマイブームは刺繍で、手づくりのポーチなど小物に挑戦中。初心者の道は険しくも楽しい!

奥さん
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元卓球部カットマン。ブチョウの無茶ぶりをさばく達人。趣味は野球観戦。

リトルミイ
リトルミイ

夢はフィンランドの湖畔で編み物。ブチョウの話に頻出する「アレ」を他の部員に通訳するのが特技。