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小学校家庭/中学校技術・家庭情報誌KGK JOURNAL Vol.2(技)

Q&A

KGK JOURNAL 技術
生物育成の技術の授業づくり 

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授業では、どのような問題発見をさせればよいでしょうか?
生物育成の技術の学びは、育成環境の調節によって課題解決を行い、 作物を育てる実習です。そのため、「育てる環境」が課題設定の条件になります。 例えば、甘いトマトを育てたい、コマツナをたくさん収穫したい、まっすぐなキュウリにしたいなど、 問題発見の視点から育成環境を工夫し育てながら、3つの環境要因を調節して問題解決を行うプロセスが考えられます。
3つの要因
▲ 教科書p.112,113
地域の伝統野菜の育成と家庭分野との連携を進める方法についてのポイントは?
問題解決の視点に、「地域の伝統野菜の育成」や「家庭分野で調理」などの制約条件を入れて、 地域の伝統野菜の栽培と学校での調理について問題解決学習を展開する方法が考えられます。 例えば、ブランド化するための育成環境を工夫しながら栽培し、 実際に調理・試食を通して作物の出来を評価する、などの指導計画が考えられます。
冬でも学校でできる栽培方法は?
冬の作物栽培では、「冬でも育つ品種の選択」または一年中トマトが食べられるように「育成環境を用意する」ことが考えられます。 例えば、教室や自宅に持ち運び可能な大きさのプランターやペットボトルを用いた室内栽培をすることで、育成品種やさまざまな場所での育成環境を工夫できます。
品種の選択
▲ 品種の選択
育成環境の用意
▲ 育成環境の用意
農薬を使用するとき、どのような安全指導をしたらよいのか?
多くの農家が栽培の環境調節に農薬を使用していることを、授業で扱うことをおすすめします。 使用に際しての使用基準や洗浄の必要性が学べます。栽培実習では課題設定の一つに使用の可否も含め、 安全な作物を育成するための使用方法(使用量や使用回数など)を守る視点と木酢液などの薬害が少ないものを使うことなどが指導のポイントになります。
農薬の安全指導
▲ 教科書p.115
栽培の実習や成果物の評価をする視点は?
生徒の「思考力・判断力・表現力等」を把握するためには、育成記録(ワークシート)の工夫と読み取りが求められます。 育成記録には、作物の生育の変化の理由、課題解決に向けて環境調節をした内容とその理由、成果物のふり返りをかかせることができるといいですね。 記録写真を使うと、表現力や思考力が一層高まります。
評価の視点
▲ 教科書p.115
これからの生物育成の技術の学習(学習のまとめ)の視点や方法は?
学習指導要領「技術分野の目標」には、『技術によってよりよい生活や持続可能な社会を構築する資質・能力の育成』 と示されています。SDGsの視点で広く問題をとらえて、生徒たちに考えさせてみましょう。 R7年度版のQRコンテンツ(p.151,p.153)には、学習のまとめとして、学習課題に沿った動画教材が入っています。 ぜひ、参考にしながら使ってみてください。
学習のまとめ
▲ 教科書p.153 遷移画面