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  主体的・対話的で深い学びに対応した教科書

「学習のめあて」を明確に示すことで、児童は意欲をもって主体的に学習に取り組むことができます。また、共同して行う活動や対話的な活動を多く取り上げるとともに、資質・能力に対応したキャラクターが具体的な支援を行うことで、主体的・対話的で深い学びへと児童を導きます。

「学習のめあて」と「ふりかえり」

題材の冒頭では、育てたい三つの資質・能力を「学習のめあて」とし示し、特に中心となるめあてを強調して示しました。また、題材の末尾には、児童自身が表現や鑑賞の学習を通して培ったことが確認できるように「ふりかえり」を設定しました。
児童が題材の中で単に描くだけ、つくるだけになってしまわないよう、目的をもって造形活動に取り組むことができます。

  

01 資質・能力に対応した学習のめあて

三つの育てたい資質・能力に対応した「学習のめあて」を各題材の冒頭に配置しています。上からそれぞれ、「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力、人間性等」に対応しています。また、その題材で特に重点的に育てたい力には、下線を引き、色を変え、強調して示しました。

02 ふりかえり

題材の末尾には、「学習のめあて」の重点的に育てたい力に対応した「ふりかえり」を平易な文章で掲載しました。言語活動を通して、題材の学習でついた力の自己評価ができます。

04 生き生きと主体的に活動している児童の様子を大きくレイアウトしました。

学習の三つのめあてに対応したキャラクター

「学習のめあて」に示した育てたい三つの資質・能力をそれぞれたのしいキャラクターで示しました。特に各題材で培いたい中心的な目標に対しては、対応するキャラクターが学習のヒントを投げかけることで学習を深められるようにしました。 親しみやすいキャラクターに語らせることで、児童は題材を身近に感じて活動できるようになります。

03 たのしいキャラクター

くふうさんひらめきさんこころさん
くふうさん ひらめきさん こころさん
「知識及び技能」に対応したキャラクター。
形や色、方法や材料を知って工夫することが
できるように導きます。
「思考力、判断力、表現力等」に対応した
キャラクター。
試したり、見つけたりして、考えたり、
思いついたりすることができるように導きます。
「学びに向かう力、人間性等」に対応した
キャラクター。
心を開いてたのしく活動し、友達とかかわり、
協力することができるように導きます。

「学習のめあて」に即した、具体的なアドバイスにより、児童を主体的、対話的で深い学習へと導きます。

共同で行う活動を多く提示

 個人で学習を深める活動に加えて、共同で取り組む活動や他者を想定した活動を提案しています。活動の中では話し合いの場面を多く取り入れていますので、児童がコミュニケーションをはかりながら活動し、相互理解が深まります。

こころのはなをさかせよう(1・2年上巻)
気持ちを込めて花をかき、力を合わせて飾りつける題材です。

見つけたよ、わたしの色水(1・2年下巻)
絵の具を混ぜて色水をつくり、そこから活動を考えます。友達と交換したり協力して並べたりすることから活動が広がります。

みんなでオン・ステージ!(3・4年上巻)
それぞれの児童が楽器をつくり、それをもとに衣装やステージを考える題材です。

わくわくネイチャーランド(3・4年下巻)
場所と関わり、力を合わせて新しい遊び場をつくる題材です。

同じもの、たくさん(5・6年上巻)
たくさんの材料を集め、そこから何ができるか考える造形遊びの題材です。力を合わせて広い場所と関わることで活動が深まります。

入り口の向こうには…(5・6年下巻)
場所から発想し、力を合わせてその場所をどのように手を加えれば、どのように人が集まってくるのかなどを発想する高学年らしい題材です。


鑑賞の活動でも話し合いの場面を多く取り入れました。

絵から聞こえる音(3・4年下巻)
作品を鑑賞し、友達がどう感じたのか、なぜそう感じたのかを話し合っている場面です。

比べてみよう(5・6年上巻)
2点の作品を対比しながらがら鑑賞し、見つけた共通点や相違点を話し合っている場面です。


話し合いのしかたを提示し、コミュニケーションを促すことで、協力して活動できるようにしています。

話し合いのしかた(3・4年下巻)
空想の地図をつくる活動を例に、話し合いの実例と、円滑に話し合い活動をするためのポイントを児童にわかりやすく説明しています。

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