こんにちは!開隆堂技術編集部です!
今回は教科書をフカボリ。編集部が、SNSでも「地下神殿」として話題になっている
「首都圏外郭放水路」へ潜入!中でも最もハードな『アドベンチャーコース』を体験してきました。
今だからこそ生徒たちに見せたい「防災のリアル」をレポートします!
この多目的広場の地下に広がる「地下神殿」。期待がふくらみます!
首都圏外郭放水路ってなに?
この施設のある埼玉県春日部市を含む中川・綾瀬川流域は、 大河川に囲まれた水がたまりやすい地形になっていて、これまで幾度となく洪水被害を受けてきました。 そこで、大量の水をためて大河川に放出する機能をもつ世界最大級の「首都圏外郭放水路」がつくられました。
どんな設備があるの?
さっそく潜入レポート開始!
❶ポンプ室
4台のポンプが並び、それぞれが最深部となる❺インペラ(排水のための羽根車)につながっています。 ガスタービンには最新技術が詰まっているため、内部の撮影はNGです。
❷第3立坑
越流堤があり、川の水深が一定を超えると、川から水が流れ込む仕組みです。
キャットウォークから立坑を眺めます。流入口には水が落ちるときの音を緩和する工夫がされています。
立坑の底部に向かいましょう。
ここは洪水時には水の中です。潜水艦などにも採用される二重扉で、設備は守られています。
真っ暗なトンネルを、ヘッドライトで照らしながら慎重に進みます…。
この第3立坑には、5つある立坑のうち唯一、残水を排出するポンプが備えられています。
❸第1立坑
調圧水槽(地下神殿)につながる最後の立坑です。
キャットウォークから深さ約70mの立坑を見下ろすと…。安全対策はばっちりでも少し怖いですね。
調圧水槽との接続部が見えます。かの有名な地下神殿まであと少し!
❹調圧水槽(地下神殿)
地下神殿に到着です。
キャットウォークから見えた接続部も見えます。
ここでは、江戸川への排水をスムーズにするために流れを整えます。
巨大な柱は、天井が浮き上がらないようにする重りの役割もしています。
❺インペラ
調圧水槽の奥、真っ暗で水がたまった場所を通り抜け…
最深部インペラに到達!!!
ポンプを4台合わせると、1秒間で25mプール1杯分の水を江戸川に排水できるそうです。
見学コースはここまで。安全に戻りましょう。
東日本大震災から15年。今、生徒に伝えたい「命を守る技術」!
首都圏外郭放水路は、豪雨のたびに黙々と稼働し、首都圏を浸水から守り続けてきました。
「自分たちの街は、高度な技術で守られている。次は、自分たちがどう社会を支えていくか。」
生徒たちの意識を呼び起こし、技術への理解を深める「一生モノの授業」を、身近な地域の防災拠点を活用してみてはいかがでしょうか。