こんにちは!開隆堂家庭科編集部です。このコラムでは、家庭科の先生方の日常や授業に役立つ情報を発信しています。 今回は、授業や家庭実践に活かせる新刊本についてご紹介します。

食教育のESDとユニバーサル調理 だれ一人取り残されないみんなのレシピと実践

編著 横浜国立大学教授  堀内かおる
   神戸女子大学准教授 佐藤佐織

 本書では、近年の地球環境問題に目を向け、食生活の在り方を見直すとともに、学校における食育の新たな可能性について、実践をもとに解説しています。
 誰もが食教育を受ける学びの機会の保障をめざし、食物アレルギー所持者であっても安心して参加できる、食物アレルギーに配慮した28の「ユニバーサル調理」をレシピとともに提案。その具体的な家庭科授業への導入について、授業実践も紹介しています。
 何度も失敗し、著者が試行錯誤を重ねながら開発したレシピは「言われなければ、食物アレルギー対応だとはまったく気づかなかった」と勉強会などに参加した教員や大学生から声があがり、「アレルギー対応=味が落ちる・学びの質が下がる」といった先入観が払拭されました。ぜひ、3大アレルゲン除去に焦点を当てて開発されたレシピにチャレンジしてみてください。

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読んでなっとく つくって実感 美夏先生のクッキング&サイエンス

著者 東洋大学准教授 露久保美夏

 調理に関する疑問を調理工程に沿いながら、科学的に解決できる構成のレシピ集です。楽しくておいしい全21例のレシピを掲載しています。
 調理を行うとき、「なぜ泡立てると膨らむの?」や「なぜ加熱すると固まるの?」など疑問を感じたことはありませんか。また、「どうしてしっかりこねる必要があるの?」や「どうして生地を放置するの?」と実際に調理を行い、不思議に思った経験はありませんか。本書は、この「なぜ?」や「どうして?」を丁寧にわかりやすく解説し、科学的な観点から疑問を紐解くことができます。
 もしかしたら、本書を通して、今まで疑問に感じていなかったけれど「そういえばなぜだろう?」と新たに見つかる疑問があるかもしれません。「前から不思議に思っていた!」と共感する疑問もあるかもしれません。調理によって様々に変化する食品の個性について、「読む」ことで「なっとく」し、「つくる」ことで「実感」できる一冊です。

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