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はじめての英語スタートキット④指導法研究ビデオ

はじめての英語スタートキット④指導法研究ビデオ

特徴

身体を動かして楽しく遊びながら、英語のリズムを身につける、英語圏の子どもたちに親しい曲を10曲、クリスマス曲を2曲収録しました。歌を聞く、ビデオと一緒に身体を動かして遊ぶ、歌いながらゲームをするなど、遊び歌の様々な活用法を提示しています。

小学校期の英語教育における「歌」の活用

私たちは小学校入学時に文字を習い、読み書きの学習を始めます。したがって、「ことばの学習」即ち「読み書きの指導」と考えがちです。しかし子どもたちは、就学前に生活の中で聞いたり、話したりする経験を持ち、単語や分を聞いて理解できるようになっています。

「カキを食べる」を聞いて、柿か牡蠣かを発音の仕方(アクセント)の違いによって判断できるようになっており、その知識をもとに「カキを食べる」を正しく読むことができます。また、「いるかいるか」の6文字もそれぞれの解釈に従って、幾通りにも表現できるようになっています。つまり、母語の場合、文字の勉強を開始し、読み書きの学習を始める以前に、アクセントの違いを聞き取り、イントネーションの規則についても身につけているわけです。書き言葉の理解は、話し言葉の経験に基づいて行われているのです。

意味を伝える大切な要素であるアクセントやイントネーションは、普通は符号で現されることなく目に見えない要素です。しかも母語の場合には、就学前に無意識に身につけてしまうので、特別に学ぶべきこととは考えられていません。演劇などでの方言の指導に際しては、音の上げ下げや母音の長さ、伸ばし方が符号化され、文字に書き加えられているそうですが、一番確実な学び方は、テープに吹き込まれている言葉を「聞いて」覚えることだといわれています。話し言葉の習得は「耳から学ぶ」ことが確実な学習法といえます。

コミュニケーションの力を育てるために

歌と歌のゲームによる導入は英語に対する抵抗感をまた、ドリルのような機械的で単調になりがちなくり返しを避けて、子どもたちが自発的に遊びをくり返し、自然に英語になじむようになることを目的としています。同時に、先生や友達と一緒に身体を動かし、考えを出しあって歌のゲームの遊び方を工夫したりして、グループ別の学習活動を楽しいと感じる経験を通して、クラスの中での人間関係を育てる機会になることも期待しています。

『歌のビデオ』に収録の歌について

このビデオでは12曲紹介していますが、最初の曲から順番に進めていく必要はありません。全部の歌を均等に練習するよりは、子どもたちにお気に入りの歌が出てきたら、それをたくさん練習する方が効果的です。子どもたちが「もっとやろう」というゲームを見つけ出し、何度でも何時間でもくり返し、みんなで遊ぶ楽しさがわかると、そこから他の歌・ゲームの練習へと広げていけます。歌を覚えることをせかさず、はじめは「みんなで楽しむ」ことを優先させます。

これら12曲は、英語圏で最もよく歌われ、親しまれている伝統的な遊び歌ですが、それだけに歌詞も遊び方もメロディーも地域によって様々なバージョンがあります。ALT(Assistant Language Teacherの略:外国語指導助手)の先生が別のバージョンを知っているときは、その歌い方や遊び方を教えてもらい、子どもたちが広い世界を知る機会としたいものです。また、他教科の学習時にも歌を活用してください。

ビデオを用いての基本的な導入法

1.ビデオを見て遊び方を見つける

ビデオではどんな動作をしていたか、または、どんなアニメーション(詩の内容)だったかクラスで話し合い、違った意見が出てくるたびにビデオを見て確かめます。そのたびに目的をもってみることができ、くり返し見ることが自然にできます。

2.遊び方がわかったら歌に合わせて遊ぶ

この段階では歌えなくて構いません。歌を聞きながら、歌に合わせて動作をしたりゲームをしたりして遊びます。児童はこうして遊ぶときに耳に刷る英語の歌を少しずつ覚えていきます。

3.遊びをくり返し、少しずつ歌える部分を増やす

児童が飽きずに何度も遊べるよう、歌のゲームにいろいろな工夫をしてください。くり返し遊ぶうちに、児童が自分で歌える部分が少しずつ増えていきます。

4.口ずさめるようになったらビデオに戻り、ビデオを見ながら一緒に歌う

歌詞を大体口ずさめるようになったら、遊びを休止してビデオを見ましょう。視聴覚に同時に働きかけるビデオ映像を通して、遊びの中で自分の耳に蓄えてきた英語の音を再確認します。

5.ビデオの音を小さくしてビデオの映像に合わせて歌う

続いてビデオの音に頼らずに自分たちで主体的に歌ってみます。

6.ビデオを離れて自分たちで歌い、ゲームを楽しむ

仕様

形式 VHS
収録時間 約45分
価格
表示できません。
付録等 指導の手引き付

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