
平均寿命の延びと共に高齢者の痴ほうも増加しています。痴ほうとはどういう状態なのか、どのように接することがよいのかを一人の痴ほうのお年寄りとグループホームのスタッフとの交流から理解し、痴ほうの高齢者とどう関わっていくべきかを考えます。
痴ほうを知り、共に人間らしく生きる方法を模索します
平均寿命が延びるにつれて元気な高齢者が増えている一方で、介護を必要とする高齢者も多くなっています。中でも痴ほうの問題は自分のみに起きるかもしれないこととしても、また介護する立場としても、大きな不安や悩みを生んでいます。
痴ほうという障害を持って生きることは、どのようなことのなのか、痴ほうのお年よりはどのような精神状態にあるのかを、実在のお年寄りの例から考え、痴ほうという病気について理解するとともに、共に人間らしく生きるためのケアのあり方について考えます。
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あらすじ
東京都立川市にある特別養護老人ホーム「グループホームしせい」では、痴ほうのお年寄り10人がグループホームケアと呼ばれる方法で共同生活をしています。グループホームとは、できるだけ家庭の雰囲気を残した施設の中で、生活することを通して痴ほうのお年寄りの残された能力を最大限に活かして生きていこうとする試みです。
ある日ここに新しく入所してきた75歳のお年寄りの、その後のホームでの日常を追います。はじめはみんなと一緒には動こうとせず、受け身な態度を続けたり、「家に帰りたい」といっては一日に何度となく徘徊を繰り返してしまうこのお年よりは、介護スタッフの適切なケアに接し、段々と積極性が芽生えていきます。自分が若い頃得意で自信があった着物の着付けを頼まれると驚くほど小物の名前を覚えていたり、細かい点にまで注意を払いながら作業を集中して進めていきます。入所した当時の不安な落ち着かない表情がまるで嘘のように消え、しっかりした表情で目の輝きが戻っている様子は感動的です。グループホームの若い主任の「自分が必要とされていることがわかり、ここが自分の場所だと思えるようになったことが変化の理由だと思います」ということばは、まさに痴ほうのお年寄りにどう向き合うのかを教えてくれているのです。
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本ビデオを使った学習方法について
このビデオは、グループホームに入所したひとりのお年寄りと、スタッフのかかわりを中心に構成しています。自信をなくして何もできなくなっていたお年寄りが、グループホームの生活の中で自信を取り戻し、表情も生き生きとしていく様子を描いており、日頃、お年寄りと接する機会が少ない生徒に共感を呼び、映像の力によって痴ほうと向き合って生きることを具体的に考えさせることができます。視聴にあたっては、視聴カード(本ビデオの解説書に記載)を利用したり、話し合いをさせることも効果的です。
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発行:NHKエンタープライズ©NHKENTERPRISES