
国連による世界家族年が定められた1994年、写真家ピーター・メンゼルは世界中の家族を訪ね質問しました。「あなたは今、幸せですか?」・・・それから数年経った2001年、再び同じ家族に同じ質問をします。社会や経済や時間の経過による人の考え方、家族のあり方を考えさせる教育ビデオです。
あなたにとって幸せとは何を意味するのでしょうか?
今、世界には60億人、8億を超える家族が暮らしています。国連による「国際家族年」の1994年に「地球家族」という写真集が出版され反響を呼びました。写真家ピーター・メンゼル氏は、世界30カ国の普通の暮らしをしている家族と家族をとりまくモノを撮影してきました。21世紀を迎えた2001年、再び、かつて訪れた家族をもう一度撮影し、記録することにしました。その様子が放映されました。このビデオはそれをもとに編集されています。上巻ではアメリカ、キューバ、ボスニアの家族を、下巻ではブータン、日本、モンゴルの家族を中心に取り上げています。様々な家族の暮らし方や生き方から自分の生活を振り返り、家族とは何か、本当の意味での幸せとは何かを考えてみましょう。
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あらすじ
写真家ピーター・メンゼルさんは世界の家族を撮り続けてきました。電気も水道もないヒマラヤの家族、車なしでは買い物にも行けないアメリカの家族。メンゼルさんがカメラを向けたのはとくに豊かでもなく貧しくもないそれぞれの国の平均的な家族でした。
アメリカ西海岸のカリフォルニア州。白い家と手入れの行き届いた芝生の庭。クレッグ・ケビンさんの家族は夫婦と子ども2人の4人。共働きで通勤は2人とも車。持ち物は1138点。「今の暮らしに満足していますか」との質問に夫婦は「ほぼ満足しているが、もう少し自由な時間がほしい。アメリカ人はモノに支配されている面があります。モノを持たないほうが幸せなのかもしれない」と応えました。
1994年のキューバ、コスタさんの家族は長引く不況の中で失業中にもかかわらず、明るく微笑んでいました。「一番大切なものは何ですか」との質問に夫婦は声をそろえて「モノではなく家族です」と答えました。2001年、夫婦は6年前に離婚していました。妻のエウリーナは生活のために美容院を開き軌道に乗せていました。娘のキンセリエーナの祝いにエウリーナは娘の父親を招待しました。6年ぶりにそろった家族。同じ質問に「やっぱりモノではなく家族ね」とエウリーナは答えました。
1993年ボスニア、デミロヴィッチさんの家族は、夫婦の下に娘夫婦とその子どもが身を寄せていました。2001年やっと平和が訪れたボスニア。妻が亡くなり、娘の夫が離婚で去り、家族は3人になっていました。経済的不安の中で全ての負担が娘一人の肩にかかり、家族だからこそお互いに言いたいことを言い、傷つけあってもいるのです。
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本ビデオを使った学習における活用法
このビデオ(上巻)では2001年の世界一裕福な国アメリカ合衆国の平均的な家族がまず登場します。アメリカの物質文明の凄さと「ものが少なくても幸せな人がいるはず」という言葉が印象的です。次に、1994年不況下にあったキューバの家族が、7年後にはどのように変化したかを紹介します。さらに、1993年内戦下で平和を求めていたボスニアの家族の8年後の姿を追っています。
家族について学ぶ授業の導入として、また、まとめとして活用できます。上巻と下巻を両方視聴させたりどちらか1巻だけ視聴させてもよいでしょう。視聴に当たっては視聴カード(本ビデオの解説書に印刷)を利用したり、視聴した後、話し合いをさせることも効果的です。
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発行:NHKエンタープライズ©NHKENTERPRISES
企画協力:Peter Menzel/ユニフォトプレス
資料提供:TOTO出版