
高校家庭科が男女必修になって15年以上経た今、新しい時代における「いまどきの家庭科」の可能性と授業のあり方を探る研究書。読み物形式で紹介する小・中・高・大学での授業実践例は、その様子がライブのように伝わり、読者を家庭科の再発見へと導きます。
本書では小・中・高校におけるスケールの大きい家庭科の授業づくりと実践の詳細が示されており、家庭科教育の意義を再発見するとともに、学習指導要領の趣旨を踏まえつつ、各学校・学級の状況に応じた家庭科の授業づくりのヒントを得ることができます。 |
『私にとって、家庭科という教科に対する思いは複雑である。大切な教科であると思うし、教育にかかわる人々に対して、この教科の重要性や必要性をきちんと伝えていく責任を担っていると自負している。しかし、学生たちや教員たちの言葉の端々から家庭科に対する「料理・裁縫」というような旧態依然とした教科のイメージが感じられるとき、落胆する思いを禁じえなかった。 しかし、あるとき、もしかしたら、女性的イメージの家事・裁縫という旧態依然とした家庭科観を抱いている人々は、「家庭科を学習したことがない人」か、あるいは「『女性的イメージの家事・裁縫を内容とする家庭科』しか学習したことのない人」なのではないかと思い至ったのである。それなら、これからの子どもたちに対する教育実践によって、家庭科のイメージを刷新するほかない。そしてそれと同時に、これから教員を目指す大学生たちが家庭科についての<正しい理解>をもって教育現場に出て行けるように、教員養成教育を充実させなければならないと考えたのであった。 ―中略― 最後に、本書を全国で日々の授業実践に奮闘している家庭科教師たちに捧げたい。本書を読まれた方々との授業づくりのネットワークが広がることを期待している。 執筆者を代表して 編者 堀内かおる |









