
21世紀に入り、新たな局面を迎えようとしている英語教育について、英語の指導を指導内容別に分析・研究し、望ましい指導方法を考える教育書です。
21世紀に入り2003年3月、文部科学省は「英語が使える日本人」のための行動計画を各都道府県教育委員会へ通達しました。これは、英語教育、外国語教育においてこれからの新しい変化や改革を予兆させるものでした。実際、英語教育をとりまく世界の情勢も近年大きく変わってきました。例えば、韓国は1997年度以来、第七次教育課程において様々な取り組みを既に始めていました。EUにおいても2001年、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEF)の発表以来、新たな到達目標の設定や教育支援制度、復元後主義などが世界の注目を浴びてきました。そうした近年の新たな動きが、アジアの英語、Asian Standardの議論にまで拍車をかけてきたのではないでしょうか。今、英語教育は怒涛の時代に入ったといっても過言ではありません。 そうした中、大学での「英語科教育」も毎年その内容を幾分変更したり、修正したりすることが多くなってきました。従来の「英語科教育」の内容に加えて、早期英語教育、CALL、e-Learning、統計処理、教材作成などITを利用した英語教育も包合するような「英語科教育」が必要になったからです。そうした英語教育は、学生諸君からだけではなく、教員研修や教育現場に関わる多くの先生方からの声でもありました。 本書は、各章の始めにその内容を大枠で示し、章の流れも入れることによって読者が内容を予測しやすいようにしました。参考文献や索引も各章の終わりに示して読者が今後の研究に利用しやすいようにしています。 |
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21世紀の外国語教育 |
英語が大きく変貌していく中、我が国の英語教育はいかにあるべきか、21世紀の外国語教育を考察します。そして、英語一辺倒の外国語教育から「多言語教育」へ、また、外国語教育の目的は、国家としての目標だけでなく、学習者個人の目標も実現できるようなカリキュラム設定も提言します。 |
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英語教授法の史的変遷 |
1950年代から今日に至るまでの英語教授法の歴史をたどります。英語教授法の歴史は、その時代の言語学、英語学、さらに関連学問の発達の歴史と重複する部分が少なくありません。我が国の英語教育に影響を与えたと考えられる代表的ないくつかの英語教授法を概観しています。 |
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コミュニケーション能力 |
コミュニケーション能力の育成は、昨今の英語科教育における最大の目標といっても過言ではありません。「コミュニケーション能力」の概念の細かい専門的議論を網羅するのではなく、理論的背景を追いながらその意味するところをコンパクトにまとめ、言語教育の文脈へとつなげていきます。 |
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第4章 音声の指導 |
音声、語彙、聞くこと、話すこと、読むこと、書くことの指導について個別に触れてその指導におけるポイントや事例、これからの英語教育ではこれらの指導はいかにあるべきかについて考え、また、中学校、高等学校でどのような指導をするべきか、国際的な通用性も踏まえ、具体的に提言しています。
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第10章 評価とテスト |
試験の作成方法、評価方法、結果の分析、効果的なティーム・ティーティングの導入、カリキュラム・学習指導案の作成方法といった生徒に正対した、英語指導の試験について考えます。 また、早期英語や総合的な学習としての異文化理解(国際理解)教育との関連、CALLによる指導、各種検定試験にも言及し、英語指導の幅広さを考えると共に、指導の結果身についた語学能力を発揮する場までも提案しています。 |











