
「タスク」を通した新たな概念に基づく英語授業の方法と実践を提言する、Jane Willis著『A Framework for Task-Based Learning』の全訳。「実践的コミュニケーション能力」の育成をめざした明日からの授業のための数々のヒントが得られます。
コミュニケーション・タスクのねらいは、英語で行われる実際のコミュニケーション活動に学習者が参加できるようにしてやることです。多くの教科書には、この種のタスクが盛り込まれているし、学習教材の中には、創意に富むタスクが豊富に盛り込まれているものです。しかし、概していえることは、それらのタスクは、一連の指導過程の中核に位置づけられてはおらず、むしろその最終段階で使用されていたり、スピーキング能力を養成するための別の授業のための基礎練習のために利用されているということです。 各章はまず、「フォーカス」のページで始まり、そこでは主要なテーマや概念が2,3紹介されます。読者の方々が、自分自身の英語学習や英語指導の経験を振り返るのに役立ててもらうことが狙いです。このことは、各章を読み進める中で生かされるはずです。「フォーカス」で取り上げている論点は読者のみなさんに考えを深めていただくためのものなので、決まった答えはありません。しかし、提起している問題はどれも重要なものであり、それに続く本論でさらに深く検討していくことになります。殆どの章末では、先生方が特定の指導技術を伸ばすのに役立つ活動を提案し、さらに理解を深めるのに役立つ文献も紹介しています。 (ジェーン・ウィリス) |
第1部では、タスク学習の理論的な背景を示し、自然な言語学習の過程を再現するやり方が、教室での学習をどのように促進することになるかを探ったり、タスク学習でいう“タスク”とはいったいどのような活動を言うのかということを吟味し、その側面を見て行きます。 |
第3部では、タスク学習の実際を見ていきます。通常の学習法と比べながら、実際にタスク学習を導入する際の、問題点や利点、特徴などを明確にしていきます。また、既存の教材に手を加えてタスク学習で活用できるようにする方法も解説します。 |
巻末には、付録として、本編で触れたタスク学習について、その導入を実際に行う場合に役立つ資料を掲載しています。また、本書の各章で取り上げたタスクや言語的側面の学習活動のうち、比較的具体的なものに対して解答例を示しました。 |













