
一見すると簡単に説明がつきそうな「アメリカンドリーム」について、伝統的なアメリカンドリームから、現代にいたるまでの定義の変遷を探ります。本文は英文と日本文で記述しており、英文を読みながら「アメリカ入門」ができます。
何人かのアメリカ人に尋ねてみた。 アメリカ人自身も「アメリカン・ドリームとは何か」と問われたとき「そんなことはわかりきったことで簡単に答えられる」と心中で思っていても、いざそれをひとつのまとまった文章に書いてみようとすると、意外と難しいテーマであることに改めて気づくようである。そのことは本書の第1篇でクリストファー・ガーシュが述べているとおりである。 現代のアメリカにはもはや「アメリカン・ドリーム」は存在しないのであろうか? そのような疑問から出発した著者たちは、一方で伝統的な「アメリカン・ドリーム」を再確認しながら、他方で、20世紀から21世紀にかけて、アメリカ人がどのような夢を、どのように実現しようとしているのか、つまり「新しいアメリカン・ドリーム」を探ってみようと考えた。 第2篇では日本在住のアメリカ人女性の眼から見た「アメリカン・ドリーム」の実像に迫った。 第3篇では、アメリカ社会の発展の中で「アメリカン・ドリーム」の光と影に焦点を当てた。 第4篇では、フォークナーの作品を中心にアメリカ文学の中での「アメリカン・ドリーム」を考察した。 そして、第5篇では、現実を映す鏡であり、人々の理想と願いを描く映像文化「映画」の中に「アメリカン・ドリーム」の伝統と新しい流れを探っている。 日本人4名、アメリカ人2名で綴ったこの試論が、これまで数多く出版されてきた「アメリカン・ドリーム」関連の本と幾分違った視点を提示することができれば幸いである。 |
「アメリカン・ドリームとは何なのか?」をテーマに、6名(日本人4名、アメリカ人2名)の著者が、独自の分析を通して、それぞれの立場から述べていきます。 第1篇と第2篇はアメリカン人著者によるもので原文(英語)と訳文を掲載しています。 |



