ホーム中学校英語教科書(平成24~27年度用)新しい開隆堂の教科書の特色Q&A 中学校英語編

中学校英語教科書(平成24~27年度用)新しい開隆堂の教科書の特色Q&A 中学校英語編

Q1

なぜ紙面サイズを大きくしたの?

A1

ゆとりを持たせた紙面構成を維持するためです。

 今回の学習指導要領改訂では,「教科の目標」が現行の「聞くことや話すことなどの実践的コミュニケーション能力の基礎を養う」から「聞くこと,話すこと,読むこと,書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う」に大きく転換されました。これに伴い,新しいサンシャインは,従来の「聞く・話す」中心の構成から「聞く・話す・読む・書く」の4技能を総合的に育成するための構成に大きく変更しました。
基本となる通常Programに4技能の活動をバランスよく配置すると,従来の紙面サイズ(B5判)では詰め込み感があり,学習者に圧迫感を与えかねません。新しいサンシャインは,紙面サイズを大判(AB判)に拡大することで,教科書本文を右ページにまとめ,高校入試で試される「まとまった英文を読む力」も着実につけることができるとともに,ゆとりを持たせた紙面構成を実現できたのです。言語活動のイラストも全体に大きくなり,活動しやすくなりました。紙面の横幅が広くなったため,傍注があっても英文の行がえを大幅に少なくし,初学者にも読みやすく,学習しやすくなっています。
 4技能の統合的な運用ができるMy Projectでは,大きくなった紙面を活かして,4技能をバランスよく伸ばせるようにタスクの手順をきめ細かく示しています。紙面サイズを大判にすることで,自己表現活動には欠かせないWritingの記入スペースも十分に確保できました。地道な指導が必要な「書くこと」の指導も,十分に行っていただける教科書です。 自由英作文の出題が増えている高校入試にもしっかり対応しています。
なお,大判サイズ(A4判,AB判)の教科書は,平成23年度から新しくなった小学校の教科書でも全体の約半数を占めており,生徒にとっては慣れ親しんだサイズと言えます。

Q2

現行版と比較して、なぜ大きく構成を変える必要があったの?

A2

教科書の基本テーマを実現するためです。

 今回の学習指導要領の改訂の趣旨を受けて,教科書改訂の基本テーマを「基礎学力の向上」「できる生徒を増やす」としました。これを実現するためには従来の教科書の構成・内容を抜本的に見直す必要がありました。         
 まず,「この教科書で学べば3年を終わった段階で何ができるようになっているのか」という具体的な到達目標を設定し,そこから逆算して,いつ,何を,どこまでできるようにしておきたいのかという3学年全体の設計図を描き,これを基に全体の構成・内容,各ページの構成・内容を配置しました。         
 新しいサンシャインでは「基礎学力を向上」させるためのポイントを通常の課の基本文に焦点化し,基本文をほとんどの学習者に覚えて使えるようになってもらいたい最小限の事項(ミニマムエッセンシャルズ)として位置づけ,学習者に一番目につきやすい見開き左ページの上に掲げました。その下に基本文を使った運用練習・活動を配し,それらを通して一定の理解・定着を図った上で右ページの本文に進み,最後にそのセクションの目標である,基本文を使った自己表現活動をするという流れに変えました。
  この流れは現場の先生方へのアンケート結果や実際のご授業や指導案に照らして考えたもので,教科書の紙面構成を実際の指導手順に沿ったものにするため,これまでの本文中心のレイアウトを抜本的に変えました。これにより,下位の生徒にも,今何をしているのかがわかるようになります。
 指導手順を紙面に明確に示したことで,今後,時間数増によって増えてくると思われる新任の先生方や指導経験の浅い先生方にも安心してお使いいただける教科書になっています。

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