横手のかまくらは,約450年前からこの地に伝わる行事で,毎年2月15,16日の夜に行われます。水神様をまつるかまくらの中には,地元の子どもたちがいて,おとずれた人々にあま酒や焼きたてのもちをふるまいます。
わんこそば (岩手県)わんこそばとは,一口分のそばをわんに入れ,さまざまな薬味とともに食べるものです。わんにそばを入れてくれる人がいて,食べ終わるとすぐに次のそばを入れてくれます。10~15はいでふつうのそば一ぱい分ぐらいですが,何百ぱいも食べる人もいます。
金魚すくい (東京都)明治時代に金魚の養殖を始めた東京都江戸川区は,その後全国有数の産地となりました。現在は養殖業者が少なくなっているものの,毎年夏には「金魚まつり」が開かれ,金魚すくいを楽しむ人々でにぎわっています。
富士登山 (静岡県・山梨県)富士山は,静岡県と山梨県にまたがる活火山です。すそ広がりの美しい形で知られ,標高は約3776メートルと日本一高く,世界文化遺産に登録されています。一年のうち,登山ができるのは7月から9月上旬の期間だけで,10月からは雪でとざされてしまいます。
陶芸体験(岡山県)岡山県の伝統工芸品である備前焼は,日本で昔から作られてきた焼き物のうち,最も古いものです。絵を付けず,つやを出したりよごれを防いだりするために表面にぬる薬品もかけずに,高温で焼くのが特ちょうです。産地の陶芸体験では,手びねりという方法で茶わんや皿などを作ることができます。
マングローブカヌー (鹿児島県)亜熱帯気候の奄美大島には,自然にできたマングローブの林が広がっています。マングローブとは,海と川の水が混じり合う場所に生息する植物をまとめていう言葉です。水位が上がっているときは,林にかこまれた中をカヌーで進んでいくことができます。
熊野町は,筆づくりのさかんな町です。その生産量は全国のおよそ80パーセントをしめています。毎年,秋分の日には筆まつりが開かれ,筆の市や競書大会などが行われます。競書大会とは書道の大会のことで,小・中学生も大勢参加しています。
すずり (宮城県)石巻市雄勝で作られている雄勝すずりは,宮城県の伝統工芸品で,室町時代から受けつがれてきたといわれています。質のよい石がとれるため,雄勝地区は現在でも国の代表的なすずりの産地です。職人が一つひとつていねいに手でほり,みがいて作っています。
土佐和紙 (高知県)千年の歴史をもつ土佐和紙は,福井県の越前和紙,岐阜県の美濃和紙とならんで日本三大和紙とされています。質のよい原料や,紙づくりに欠かせない清らかな水にめぐまれたことで,うすくてじょうぶな和紙が作られています。
リコーダー (静岡県)「楽器のまち」といわれる静岡県浜松市では,ピアノをはじめとする楽器の生産がさかんで,全国の小学校で使用されるリコーダーの一部もここで作られています。浜松市にある楽器博物館には,200年以上前にヨーロッパで作られたリコーダーが展示されています。
そろばん(兵庫県)播州そろばんは,兵庫県小野市で作られている伝統工芸品です。この地域は,全国でも有数のそろばんの産地です。電卓などの登場により,使われることは少なくなりましたが,現在でも年間50万丁以上が生産されています。
彫刻刀 (岐阜県)岐阜県関市は,700年以上の伝統をほこる刃物の町です。包丁やはさみ,つめ切りの他,小学生が学校の授業で使う彫刻刀の生産もさかんです。毎年,秋には刃物まつりが開かれ,刃物にまつわるさまざまなイベントがもよおされています。
山陰海岸ジオパークのうち岩美町にある浦富海岸は,どうくつや白砂の浜など,さまざまな地形を一度に観察することができる博物館のような場所です。夏には海水浴場としてもにぎわい,海中の景色を楽しめるシュノーケリング体験ができます。
エイサー (沖縄県)エイサーとは,毎年旧暦の盆の時期に,地域の人々が夜の町をおどりながら練り歩く沖縄県の伝統芸能のことです。太鼓をたたきながらおどるもの,太鼓は使わず手おどりのみのものなど,地域によって形式はさまざまです。
バルーンフェスタ (佐賀県)佐賀インターナショナルバルーンフェスタは,毎年11月初めに開かれるアジア最大級の熱気球の大会です。大空に色とりどりのバルーンがうかぶ様子は美しく,一目見ようと大勢の人がおとずれます。期間中は,子どもたちが気球を間近で見たり,ふれたりして学べるイベントも行われています。
埼玉スタジアム2002 (埼玉県)埼玉スタジアム2002は,日本最大のサッカー専用のスタジアムで,63,700人分の観客席があります。2002年,日本と韓国で行われたサッカーのワールドカップのためにつくられ,準決勝をふくむ4試合の会場となりました。
花園ラグビー場 (大阪府)東大阪市にある花園ラグビー場は,1929年に開場した歴史のあるスタジアムで,ラグビーの聖地として親しまれてきました。このしせつにちなんで東大阪市が「ラグビーのまち」を表明したときに生まれたキャラクター「トライくん」は,多くの市民に親しまれています。
スケート場 (北海道)苫小牧には沼地(ぬまち)が多く,冬場は氷がはって天然のリンクができるため,スケートがさかんな地域でした。市内にはアイスホッケーができるリンクや,スピードスケートができるリンクがあり,競技にはげむ環境が整っています。
竜神バンジーとは,常陸太田市にある竜神大つり橋から飛びおりる,世界でも数少ない100メートル級のバンジージャンプ体験のことです。15さい以上であれば参加することができ,毎年1万人以上の人がちょうせんしています。
博多どんたく港まつり (福岡県)博多どんたく港まつりは,福岡市で毎年5月3,4日に行われます。「どんたく」は,オランダ語で休日を意味する「ゾンターク」に由来します。参加者は思い思いに仮装をし,手に持ったしゃもじをたたきながら町を練り歩きます。
ドラゴンアイ(秋田県・岩手県)秋田県と岩手県にまたがる八幡平(はちまんたい)。ここにある鏡沼は,冬の間は雪にうもれていますが,5月中旬以降に雪解け水が流れこむと,まるでりゅうの目のような神秘的な姿になります。毎年2週間ほどしか見られないきせきの光景です。
大凧 (静岡県)毎年5月3~5日に行われる浜松まつりは,450年以上前に始まったとされるたこあげのまつりです。たこあげ合戦では,1辺が約150センチメートル以上もある大きなたこが,空中で糸をからませ合い,相手の糸をまさつで切って落とすことから,けんかだこともいわれます。
渦潮 (徳島県)渦潮とは,渦をまきながらはげしく流れる海水のこと。潮の満ち引きの差が大きい,せまい海峡で起こります。うず潮で有名な鳴門海峡では,観潮船に乗って渦潮を間近で体験したり,遊歩道のガラスのゆかで真上から観察したりすることができます。
雪の大谷(富山県)立山黒部アルペンルートにある大谷は,ふきだまりになっているため特に積雪が多い場所です。冬の間は通行止めになっているこの道を,ブルドーザーを使って少しずつ除雪していくと,道路の両側に高さ20メートルにもせまる雪のかべができ上がります。
江戸時代,山形藩主に仕えた医師が,長崎で作り方を学んだ気つけ薬が,のし梅の始まりといわれています。その後,長い年月をかけて改良が重ねられ,現在の形となりました。
ずんだ餅 (宮城県)ずんだもちとは,仙台市に伝わる郷土菓子のひとつ。やわらかめにゆでた枝豆をさやから取り出し,あらく刻んでからすりばちですりつぶしたものにさとうを加え,つきたてのもちにからめたものです。
笹団子 (新潟県)笹団子は,新潟県の名産品として知られる和菓子で,たわら形の団子を笹の葉で包み,草のひもでしばったものです。笹の葉には殺菌作用があることから,戦国時代は持ち運びが便利な保存食として,上杉謙信が食べていたともいわれています。
もみじ饅頭 (広島県)もみじ饅頭は,広島県の人々にとってなじみ深いもみじをかたどって作られました。明治後期の菓子職人,高津常助が考案したといわれています。その後,改良が重ねられ,現在はカステラ生地にこしあんを入れたものが一般的となりました。
銅銭糖 (熊本県)銅銭糖は,熊本県大津町の伝統的なお菓子です。もち粉とさとうを水で練って作ったらくがんで,あんこを包んでいます。昔,菓子店をおとずれる客が,銅銭というお金を重ねてひもに通し,ぼうのようにしていたものから着想を得て作られました。
桃カステラ (長崎県)桃カステラは,カステラの上に縁起のよい桃の形をあしらったお菓子で,長崎では昔からひな祭りの季節に食べられています。もともとは,初節句のお祝いのお返しの品でしたが,今は結婚や出産などの祝いごとがあったときのおくり物としても親しまれています。
若草 (島根県)若草は,今からおよそ250年前,江戸時代に茶道の名人として知られた松平不昧にちなんで命名された,松江の伝統的な和菓子です。一時期,その歴史はとだえましたが,明治中期に研究を重ねた職人(しょくにん)によって復元され,現在に伝わっています。
桜の名所として知られる弘前公園には,江戸時代に弘前藩主であった津軽家の城,弘前城が残されています。1627年,落雷によって城の天守が消失。江戸時代後期の1810年になってようやく天守の再建がみとめられ,今も残されています。
Spring造幣局桜の通り抜け (大阪府)大阪の造幣局本局にある桜は,めずらしい里桜をはじめ,品種がたいへん豊富でした。約140年前,当時の局長のよびかけによって,桜が満開となる数日間だけ構内を開放するようになりました。現在も毎年多くの人々が桜見物におとずれています。
Summer潮干狩り (千葉県)千葉ポートパーク内にあるビーチプラザは,長さ590メートルにおよぶ人工の砂浜です。泳ぐことはできませんが,潮干狩り体験ができ,アサリやホンビノスガイなどの貝を見つけることができます。
Summer花火大会 (秋田県)大曲(おおまがり)の花火は,明治時代後期から始まった100年以上の歴史をほこる大会です。毎年,8月の最終土曜日に河川じきで行われる大会では,全国の花火師たちがよりすぐりの花火で夜空をいろどり,70万人以上の観客を夢中にさせています。
Autumnみかん狩り (和歌山県)みかんの生産量第1位(令和3年度)の和歌山県の農園では,毎年10月下旬から12月にかけて,みかん狩りを楽しめます。小学生が参加できるところもあり,最初に参加費用をはらえば,段々畑で収穫したみかんを持ち帰ることができます。
Autumnもみじ狩り (宮崎県)もみじ狩りとは,秋に山や野に出かけ,木々の紅葉を見て楽しむことです。人気の高い観光地である高千穂峡は,阿蘇山からふき出した火砕流が急激に冷えてできた深い谷で,紅葉の名所としても知られています。
Winterスキー場 (北海道)札幌にあるスキー場がオープンするのは,毎年11月中旬ごろからです。中には5月上旬までスキーを楽しめるところもあります。市街地から車で20分ほどで行けるスキー場もあり,道具やウェアのレンタルも充実しているので,手軽にスキーを体験できます。
Winterスキー場 (長野県)1998年の長野冬季オリンピックの会場にもなった白馬地域のスキー場は,毎年12月初旬ごろからオープンします。標高3000メートル級の北アルプスから広がる山岳地形には,スキーに適したさらさらの粉雪がふり積もり,初心者から上級者まで楽しむことができます。
彦根市などの家庭には,カロムというボードゲームに使う盤があることが多く,カロムは一家団らんの遊びとして,この地域に伝わっています。昔,カナダに移民としてわたった人たちが彦根に持ち帰り,独自の発展をとげたのではないかといわれています。
温泉 (神奈川県)箱根の温泉の歴史は古く,奈良時代に開かれたといわれています。箱根火山の周辺では,あちこちに温泉街が形成されており,その数は20か所にのぼります。その中でも箱根湯本温泉は最も歴史が古く,また最も大きな温泉街です。
黄鮒作り (栃木県)黄鮒とは,江戸時代から宇都宮に伝わる張り子のおもちゃです。病気が流行したとき,市内の川でつった黄色の鮒を食べた人々が助かったといわれたことから,縁起物として作られるようになりました。
サイクリング (大分県)大分空港から熊本空港までの地域では,山や海の景色をながめながらサイクリングを楽しめるコースがあります。また,コースぞいにはサイクル・ハブという施設があり,食事をしたり,自転車のメンテナンスをしたりすることができます。
そうめんづくり (香川県)小豆島のそうめんづくりは,約400年前からこの地に受けつがれてきました。特産のごま油をぬりながら練った生地を,木製の大きなはしを使ってていねいに細く引きのばしていく,手延べ法という方法で作られています。
赤べこづくり体験(福島県)赤べこは,会津地方に古くから伝わるおもちゃです。べことは,東北地方の方言で牛のことを意味しています。赤い色は子どもたちのまよけ,体のはん点模様は病気を遠ざけるといわれ,縁起物として親しまれてきました。現地では,真っ赤な牛に筆で模様をつける体験ができます。
海女体験 (三重県)海女とは,海での素もぐり漁を職業としている女性たちのことです。鳥羽地区,志摩地区に伝わる海女漁は,約2000年前の弥生時代から続いてきたといわれています。三重県では,現役の海女といっしょに素もぐり漁を体験できるツアーがあります。
島めぐり(愛媛県)瀬戸内海には700以上の島々があります。その中で人が住んでいる島は30あり,すべて愛媛県に属しています。このうち最も大きいのは大三島で,県内最古の大山祇神社があることから神の島とよばれています。他にも,人口よりネコの数が多い青島が近年注目されています。
【解説文】高橋みか